ものみの塔の
新世界訳聖書は
改ざん聖書

〜〜〜〜〜この実例を見てください!〜〜〜〜〜〜



宗教研究家

正木 弥


 エホバの証人・ものみの塔が用いる聖書は"新世界訳聖書"といいます。エホバの証人はこの"新世界訳聖書"を「最も原典に忠実で正確である」と宣伝していますが、本当でしょうか。
 以下の稿はこれを検証しています。これをお読みいただければ、とてもそんなことは言えないこと、むしろ、"極めて悪質に改ざんされた聖書"だと言えることがわかるでしょう。 (ご多忙の方は、以下の実例のうち、ルカ 23:43ヨハネ 14:9 第二段だけをご覧いただいても、それがわかります。)



改ざんの実例
マタイ 24:3 第三段 マタイ 25:46  ルカ 2:30 ルカ 23:43
ヨハネ 1:1 ヨハネ 7:29 後段 ヨハネ 8:58 第三段 ヨハネ 10:38
(14:10・11、17:20・21も同じ)
ヨハネ 12:44・45 ヨハネ 13:3 後段 ヨハネ 14:9 第二段 使徒 10:36
使徒 20:28 後段 ローマ 5:21 ローマ 13:1 第三段 第一コリント 10:4 第三段
第一コリント 14:40 ピリピ 2:9 コロサイ 1:16・17・20 第一テサロニケ 3:11
第二テサロニケ 1:12
テトス 2:13
へブル 9:27 第二ペテロ 1:11 第二ペテロ 2:11
第一ヨハネ 5:20 第二段 黙示録 3:14 黙示録(啓示) 19:10 マタイ21:9 (追加)
第一ペテロ (追加)神のみ名は * *
 


新世界訳聖書はどのようにして?

 エホバの証人の創始者ラッセルは1879年7月1日から「ものみの塔」誌の前身となる定期刊行のトラクトを発行し始めました。この発行母体は1884年12月13日に法的認可を受け、法人となり、1896年から「ものみの塔聖書冊子協会」と名乗っています。ラッセルと二代目会長ラザフォードは文筆の才があり、たくさんの著述を残しましたが、三代目会長ネイサン・ノア以降は個人の著作を残さず、匿名としています。ノアの大きな事業の一つが、「新世界訳聖書」の刊行です。この聖書は、ものみの塔の教理を正しく見せるように翻訳されました。この翻訳委員会のメンバーは秘密にされていますが、ネイサン・ノア(第3代会長)、フレデリック・フランズ(第4代会長)、アルバート・シュローダー、ジョージ・ギャンギャス、ミルトン・ヘンシェル(第5代会長)の5人といわれています。このように翻訳委員の名が公表されない理由は、一つには、翻訳者の資格や能力が問われることのないように、もう一つには、翻訳者が内容面で責任を追求されないようにするためではなかったかと言われています。1946年に新約部分が英語に翻訳され、1950年8月2日に発行されました。続いて、旧約部分を5巻に分けて順次、英語に翻訳・発行され、1960年に完了しました。



王国逐語訳とは

 これとは別に、ものみの塔は1969年に"ギリシャ語王国行間逐語訳聖書"を発行しました。これはウェストコット・ホートのギリシャ語本文の各行の間に一語ごとの英訳を入れ、これと新世界訳とを対照させたものです。これは比較的正しいものです。しかし、ウェストコット・ホートの本文は1881年に発行されたもので、その後発見された写本の研究成果が組み入れられていません。その点はやや問題が残ります。



聖書は意味を変えてはならない!

 聖書は、すべての信仰と生活の最終基準でありますから、その意味を変えてはなりませんし、なるべく正確に訳さなければなりません。勿論、言語間の壁のため翻訳にはある種の不正確さはどうしても付随しますし、本文の意味を少しでもわかりやすくするための補足と言うこともあり得ることです。しかし、意図的に意味を変えるような翻訳、つけ足し、削り取りは改ざんであって、絶対に許されないことなのです。
 箴言30:6「神の言葉につけ足しをしてはならない。神があなたを責めないように、あなたがまやかし者とされないように。」と言われています。また黙示録22:18「私は、この書の預言のことばを聞くすべての者にあかしする。もし、これにつけ加える者があれば、神は、この書に書いてある災害をその人に加えられる。また、この預言の書のことばを少しでも取り除く者があれば、神は、この書に書いてあるいのちの木と聖なる都から、その人の受ける分を取り除かれる。」とも警告されているのです。



新世界訳聖書は改ざん聖書

 それにもかかわらず、ものみの塔は、新世界訳聖書で意味の変更をしています。しかも大事なところで、意図的に本文の意味を変えているのです。教理は聖書によって立てるべきですが、ものみの塔は自分たちの教理に合わせて聖書を変えているのです。これでは"改ざんしている"と言うほかありません。新世界訳聖書は改ざん聖書です。
〔改ざんの実態は以下の実例を見てくだされば判ります〕

 聖書の解釈の違いはある意味でやむを得ないことです。いつか正しい解釈に落ち着くことでしょう。しかし。おおもとの聖書に違いがあったのでは直るべきものが直りません。さまざまの異説、異端がいくら隆盛をきわめようと、聖書さえ変わらずにあれば、いずれ正されます。しかし、おおもとの聖書が改ざんされれば、異説、異端のほうが正当視されてしまうでしょう。これは大変なことです。
 そういうわけですから、私たちは、ものみの塔の"新世界訳聖書"が改ざん聖書であることを声を大にして叫ばなければなりません。そのために以下で、改ざんの実態を、一部ですが、お示ししましょう。



二重訳聖書

 注意すべき点は、日本語"新世界訳聖書"は二重訳であるという点です。そもそも、ニ重訳とは、異言語間で2回の翻訳を通らせていることを言います。この場合(1)ギリシャ語から英語へ(2)英語から日本語へ、と2回の翻訳です。翻訳は1回でもいささかの不正確を免れることができません。それが2回も翻訳をすれば、なおさらのことになります。ですから、普通は1回の翻訳とするのです。つまり、ギリシャ語から直に日本語へと翻訳すべきです。それをあえて二重訳としているのは、(1)の翻訳の改ざんを(2)へも引き継がせる意図があると考えざるを得ません。

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 また、以下の実例をもとに、エホバの証人と対話をすることも有効です。ただしエホバの証人は現物を見なければ信用しませんから、特に王国逐語訳聖書を手元に置いてください。お持ちでない方はエホバの証人との会話の中で取り寄せ(購入)を申し込んでください。2か月くらいの後届けられるでしょう。〔殆どのエホバの証人はその存在することも知らず、自ら読むこともしていません。〕



改ざんの実例

 実例は次のとおり配置してありますから、相互をよく見比べてください。ギリシャ語が読めなくてもその下に対応する英単語がありますから、これと中欄の英文とを対比すれば問題点がわかるようになっています。


配置内容

    ギリシャ語本文(ウェストコット・ホート本文による)
    英文(王国逐語訳)

        *@
    英文
      新世界訳聖書

        *@
   日本語訳
       新世界訳聖書

        **A
新改訳聖書(日本語文)

*@ この箇所は"The Kingdom Interlinear Translation of The Greek Scriptures(ギリシャ語聖書王国行間逐語訳)"1969年New World Bible Translation Commitee作製―から。
**A この箇所は”聖書・新世界訳”「英文新世界訳聖書(1984年版)」からなされた翻訳1985年 日本語版 ものみの塔聖書冊子協会日本―東京都発行から。
ご多忙の方は、以下の実例のうちルカ 23:43ヨハネ 14:9 第二段をご覧いただくだけでも、改ざんの実態がわかります。

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