24 第二ペテロ 2:11

ギリシャ語本文(ウェストコット・ホート本文による)
英文(王国逐語訳)
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英文
新世界訳聖書
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日本語訳
新世界訳聖書
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新改訳聖書
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 新世界訳(英文・中)で「[not doing so] out of respect for Jehovah」と訳してありますが、根拠がありません。ギリシャ語本文なり、逐語訳なりと比べて見ればそれがわかります。"respect"なる概念がどこから出てきたのでしょうか。

「エホバ」の名について
特に問題なのはJehovahという語です。ギリシャ語のΚυριωに対する英語のことばは逐語訳のとおり、"Lord"です。勝手に置き換えてはいけません。それは改ざんです。
 新約聖書では、旧約聖書におけるへブル語の神の名(name.GIF)は勿論用いていませんし、Jehovahまたはその音価を表すギリシャ語はいっさい用いていません。新約聖書の数ある写本の中にも全く出てきません。そのことは、ものみの塔自身が認めています(「神の名は永遠に存続する」26ページ右欄段落初め1、2行)。また、新約聖書のいかなる古代訳にも、さらに教父文書にもいっさい出て来ないのです、新約聖書における神の名はΚυριοs(英語のLord)またはΘεοs (英語のGod)で示されています。ものみの塔が編集した「王国行間逐語訳」のギリシャ語本文なり逐語訳(英語)においてもそうです。
 ところが、ものみの塔は、新世界訳聖書の新約部分でΚυριοsのうち225箇所、Θεοsのうち12箇所、合計237ヶ所をJehovah(エホバ)と置き換えております。(参照資料つき『新世界訳聖書』付録1(1757ページ)でそのことを弁明しようとしています。)そのように置き換える根拠として、ものみの塔は、AD1385年以降にユダヤ人によって訳された27種類のへブル語版新約聖書や極めて信頼性に欠ける個人訳聖書や典礼本などにそう訳されている例があることをあげます。(上記「参照資料付き『新世界訳聖書』9ページ)。しかし、そうした訳本や典礼本などが本文を変更する理由になるでしょうか。誰が考えてもわかることですが、数千の写本などを基に極めて精緻に本文批評した結果である校定本文こそが信頼に足る根拠であって、それ以外にはありません。それを、キリストを神の子と信じないユダヤ人の手になるへブル語版新約聖書や信頼性に欠ける個人訳をもとに、新約聖書でJehovah「エホバ」の名を訳出するのは、決して彼らの言う"復原"ではなく、聖書の改ざんだと言うほかありません。


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